いつか子育てをしてみたいという気持ちはあっても、実際に子育てをしている周囲の友達や経験者の声は「とにかく大変!」というものが多く、仕事と子育ての両立ができるか悩む女性も多いのではないでしょうか。
子育ては、ひとりでやろうと思ったら、本当に大変。仕事も続けたいのであれば、夫に協力してもらうことも必要です。では、どうしたら、夫にも子育てに積極的になってもらえるのでしょうか。筆者の体験談を交え、心構えやおすすめの方法をお伝えします。
パパもママも、初心者。長い目で見守りましょう

子供が生まれたら、名実ともに父親・母親になります。しかし、気持ちの面ではどうでしょうか。女性もいきなり母親らしいことが完璧にできるわけではないですよね。手探り状態で赤ちゃんと接していく中で、徐々に母親らしくなっていきます。
ママは、妊娠中に体の変化があり、胎動を通じて実感もわいてくるものです。出産前に育児書や育児雑誌で知識を得ることもできますが、女性の方が積極的に情報収集しているのではないでしょうか。同じことを夫であるパパに求めてしまうと、その温度差にイライラしてしまうかもしれません。できれば、お互いのペースを理解して、楽しくパパ・ママになる準備をしていきましょう。
妊娠中にしておくと良いこと

ママは妊娠を通して母親としての自覚が育っていきます。パパは自身の体の変化はないものの、間近で奥様のお腹が大きくなる様子を見ています。胎動が感じられるようになったら、ぜひ一緒にお腹を触って、赤ちゃんに語り掛けをしてください。
その存在を体感できると、より一層幸せを感じ、徐々に心構えができてきます。妊娠すると、定期的に病院で妊婦健診を受診しますが、ご夫婦で行くのもいいですね。妊娠週数やお腹の赤ちゃんの位置によりますが、筆者の妊婦健診では、エコーで赤ちゃんのお顔が見えた時もあります。エコーの写真をもらい、主人は何度も見ては嬉しそうにしていました。
その時期に、図書館で「パパのための本」を何冊か借りて、リビングテーブルに置いておきました。「読んで!」と渡すとプレッシャーになってしまいますので、さりげなく目につく場所に置いておくところがポイントです。妊娠関連の雑誌の付録の、パパ用冊子も役に立ちました。このような絶対読んでおいてほしい本だけは、直接手渡しをして読んでもらっていましたよ。
立ち会い出産をしなくても、イクメンは育つ
妊婦雑誌などでは、度々「立ち会い出産」が取り上げられていることがあります。主に、出産の瞬間にパパに立ち会ってもらうというものです。(ママの母親や兄弟など親戚に立ち会ってもらう場合もあるようです。病院の規定があることも多いですので、希望される場合は立ち会い出産が可能か、その条件などは確認しましょう。)

とても良い効果があった、感動を分かち合えたとの体験談を読み、筆者も立ち会い出産を希望しました。筆者の入院した病院では、立ち会い出産をするには父親のパパ教室への出席が義務でした。里帰り出産で遠方の病院でしたが、パパ教室に参加してもらい、準備万端。しかし、産気づいたのが飛行機の運航していない深夜。初産なのに比較的短時間での出産だったので、始発の便でパパが病院に到着したのは赤ちゃん出産後でした。
後日談ですが、パパに聞くと、実は立ち会うのは気が進まなかったようです。奥様の苦しむ様子を見たくない、血がダメ、など男性側にも理由があります。出産だけに集中したいからパパの立ち会いは不要、というママもいるでしょう。立ち会い出産はマストではありません。立ち会い出産でなくても、我が家のように育児に積極的になってくれた例もありますよ。
子供のかわいい行動を引き出す
赤ちゃんの頃は、人にうまく反応するのは難しいものです。そして、気まぐれでもあります。しかし、笑顔が増え、動き回れるようになるとパパやママにたくさん反応してくれるようになります。おしゃべりができるようになると、より一層コミュニケーションが取れ、相手をするのが楽しくなります。
赤ちゃんの頃には、子供がしゃべれなくても「パパ好きって言っているみたい」「本当にパパに懐いているね」など、ママがたくさん声をかけることで、パパとしてのやる気もアップするようです。また、初めてしゃべる言葉が「パパ」になるように努力したママもいます。初めての言葉でなくても、赤ちゃんにパパと呼んでもらえるのは嬉しいですよね。
子供と相思相愛にする

動き回れるようになったら、パパが帰宅した時に玄関までママと赤ちゃんで競争して出迎えるなど、パパが喜ぶことを実行していきましょう。子供の反応が良いとパパも自発的にお世話をしてくれるようになりますし、子供は構ってもらうのが大好き。遊んでくれるパパを自然と大好きになっていきます。
もっと大きくなったら、体を使ったダイナミックな遊びをパパにお願いして、楽しい時間をたくさん共有していきましょう。
まとめ
我が家の場合、ママがパパに教える努力を重ねましたが、パパが赤ちゃんのお世話をしようと思っても最初はうまくいきませんでした。子供と遊ぶことで絆を深め、お世話をするようになったと感じています。
また、ママがうるさく言うより、パパ自身が先輩パパに直接聞いた話が効果的でした。周りのイクメンにパパが触れ合う機会をもつことが、イクメンを育てる近道かもしれませんね。